MACHINE機械設備

搭載されている HEIDENHAIN製TNC640制御装置はユーザーフレンドリーなUIを有しており、直感的に作業を進められ、作業者の段取りをスムーズかつ素早く行うことが可能である。行数制限のない先読み機能と0.5ミリ秒の高速ブロック処理は面品位向上と加工時間短縮を可能にする制御となっている。
門型構造から得られる高剛性と高精度に加えて、主要動作部に冷却機能を有し、熱変位量を少なくすることで高精度の維持が可能な機械である。またリニア駆動とTNC640のパッケージは高速な同時5軸加工を実現する。

片持ち構造から得られるテーブルへのアクセスのしやすさは、段取り作業性の良さと機上測定を容易にする。またトラニオン構造の傾斜テーブルはシンプルな加工領域を有し、5軸加工時に起こりやすいストロークオーバーを予測しやすい構造となっている。手のひらサイズから800㎏までの部品加工を行え、HEIDENHAIN製TNC640制御装置と相まって汎用的に使いやすい機体となっている。大型の5軸加工機は構造上精度を保つことが難しいが、高精度仕様を採用し熱変位量を抑えることでこの問題をクリアし、2サイズ小さい機械と同等の精度を有する。高精度仕様と旋削機能のパッケージは大型製品の高精度複合加工を容易にし、複雑な部品を素早く提供することが可能である。

DMC85 FD monoBLOCKとはサイズが1サイズ小さくなり、より高精度に中小型部品の加工が得意な機体となっている。
APC6パレット付きなので、多種の段取を維持したまま1日に複数の部品加工を行ったり、同じ段取りを複数設けることで夜間無人運転で稼働させ続けることも可能である。

ミツトヨの三次元測定機CRYSTA 9106は、高い精度を維持しながら、同時5軸制御で複雑形状のワーク（例：インペラやブレード）の測定にも対応できます。
プローブチェンジャを備えているので、最適なプローブを選択し、安定した姿勢で様々な方向からの測定が可能です。

穴あけ、2軸、3軸、5軸、旋削のプログラムを統合的に作成することができ、特に同時5軸加工が得意なCAMとなっている。hyperMILLを使えばアンダーカットのプログラム作成も容易に作成することが可能である。
通常旋削加工とMC加工は工程を分けて加工することが多いが、旋削機能付き同時5軸MCであれば、1段取りかつ高精度に加工できるようになる。しかしプログラムが非常に複雑になりプログラムに多くの時間が割かれるが、hyperMILLで統合的にプログラム作成することで、無駄なパスも少なく安全で複雑なプログラムが容易に作成できるようになる。
ドイツで開発されているhyperMILLは特にドイツ製の工作機械と相性が良く、DMG機については完璧なポストプロセッサーを提供できている。シミュレーション機能も強力で、干渉を見逃さない仕様となっている。